コマンドライン引数
これは、初めて OCaml プログラムを書いたときに コマンドラインから渡される引数の読み出し方に悩む 人たちのための短いチュートリアルだ。
argv
C言語のようにプログラムに渡される引数は配列に格納される。
伝統に従ってこの配列には argv という名前がつけられている。
標準ライブラリの Sys モジュールに含まれているので、 フルネームは
Sys.argv である。
プログラムそれ自身の名前を含んだ引数の数は、単純に配列の長さであり、
Array.length 関数で分かる。
簡単な例
以下のプログラムでは Sys.argv
内の引数の位置もいっしょに引数を表示する。
open Printf
let () =
for i = 0 to Array.length Sys.argv - 1 do
printf "[%i] %s\n" i Sys.argv.(i)
done
args.ml として上のプログラムを保存して ocaml args.ml arg1 arg2 arg3
と実行すると、 以下の結果を得る:
[0] args.ml
[1] arg1
[2] arg2
[3] arg3OCaml はサブプロセスとして実際に argv が args.ml arg1 arg2 arg3
となるような プログラムを走らせたことに注意しよう。 また、プログラムを
ocamlopt -o args args.ml とコンパイルして、 ./args arg1 arg2 arg3
と走らせると以下の結果となる。
[0] ./args
[1] arg1
[2] arg2
[3] arg3コマンドラインオプションの解析ツール
コマンドライン引数を、配列Sys.argvを自分で走査せずに
処理するライブラリがある:
Argモジュールが標準ライブラリにある。- OCaml版 Getopt は GNU getopt に似ている。
- Pa_arg ライブラリはオプションの定義と読み出しのための便利な構文を提供する。